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@kanibeam_jp

自転車メッセンジャーやってます

読書感想文「なぜ、あなたの仕事は終わらないのか(文響社:中島聡)」

 

なぜ、あなたの仕事は終わらないのか スピードは最強の武器である

なぜ、あなたの仕事は終わらないのか スピードは最強の武器である

 

 一言で言えば最高だと思う。

 

早起き族をおじいちゃん呼ばわりして朝起きられないことを若さゆえの美徳みたいに捉える人はこれを読んで反省しなさい。

 

基本的にウチの家も「やるべきことは先んじてサッサとやれ」派で、朝なんか6時には家族全員揃って朝ごはんを食べ始めていた。

 

しかもそれなりにおかずが揃っていないと嫌なタイプでもあったので、納豆を混ぜ鮭を焼き、生卵か目玉焼きと昨日の残りと4品くらいは常に準備していたと思う。

 

一人暮らし(ルームシェアではあるけど)してみるとアレのありがたみというか毎朝のその根性ヤベーなと思う。

 

話を戻すと、マイクロソフトでWindows95を開発するにあたって「右クリック」「D&D」などの概念を開発した凄い人の仕事術というか仕事そのものに対する姿勢みたいなものがガッツリと書かれている。

 

「まずは期限の7日以上前に80%くらいの完成度で提出する」

「与えられた期日を守れるかどうかの判断に2日貰い、その間に70%以上の完成度に持っていく」

「残りの日数はいわゆる『流し』で仕事に取り組み、期日ぴったりに100%を提出する」

「仕事は達成するのが仕事であり、『10時に渋谷ハチ公で集合』とは『9時半には向かいのスタバでコーヒーを飲んで時間を潰す』のと同じこと」

以上が基本的な考え方だと思われる。

 

先に述べたとおりウチの家もそうする習慣が染み付いているため、本の中身にはまったく共感できた。というより、何でそうしないのか不明みたいな感じ。

 

夏休みの宿題に例えればわかりやすい(本書でもそのことには触れている)が、漢字ドリルなんかは最初の1日なり2日で終わらせてしまえば残りの29日は全力で遊んでいても誰にも怒られない。

 

こんな純然たる超分かり易い簡単な事実があるにも関わらず、未だに何かと溜まりそうなことを急いでやると「焦るな」とか「早起きなんておじいちゃんみたい」などと言われるのは本当に謎。

 

本書では、

「早め早めに仕事をするのは何のためなのか?」

「早めに仕事に取り掛かるコツや具体的なスケジュール案」

「早め早めに仕事に取り掛かったことでマイクロソフトの中で何が起きたのか」

ということが克明に描かれている。

 

思い起こせば、洗濯はただでさえ早起きな家族の中でも特に早起きな父の仕事であり、ひどいときは朝5時過ぎに洗濯機を回していた。

で、6時頃に洗濯物を干して家族揃って朝ごはんを食べて、仕事に行って、帰ってきたら先に風呂入ってあとはなん〜にもしないで晩酌して寝てた。

 

考えてみれば実に合理的だ。人の脳はやらなければいけないことを抱えていると無自覚にもストレスが溜まっていく。それを少しでも減らそうとした結果そういうスタイルになったのだろう。

 

今も自分にはそこそここの癖が身に沁みついている。平日中に自転車の不調を感じ始めたら休日の朝起きて朝ご飯を食べる前に終わらせてしまう。

 

なにしろそうでないと「あー、なんかタイミング逃したな」なんてもうその休みのうちにはやらなくなってしまうのだ。たぶん自分の中でスイッチみたいなものがあるんだと思う。

 

だんだん話がそれて本書の中身と関係なくなってきたので話をまた元に戻すと、この本は仕事術として実にシンプルかつ的確で本質を突いている。小手先のテクニックの話じゃなく「仕事にあたるってのはこういうことだ」と自信の成功体験をもって力説してある。

 

何の仕事をやるんでもこれは共通する考え方だと思うし、実際これこそが仕事の本質なのだろうと思う。